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「っつーわけでさ色々あったし人も死んでるけど、どうする?続ける?交流会」



五条先生と歌姫先生によって東京校と京都校の参加生徒が集められた


学長さん達や東堂先輩は居ないみたい、、、



「うーん、、、どうするって言われてもなぁ、、、」


「当然、続けるに決まっているだろう」



なんだかデジャヴで聞こえた声の方向を皆で見ると


いつの間にか東堂先輩が座っていた



「東堂!!」


「その心は?」


「一つ、故人を偲ぶのは当人と縁のある者達の特権だ。俺達が立ち入る問題ではない。
二つ、人死にが出たのなば尚更俺達に求められるのは強くなることだ。後天的強さとは"結果"の積み重ね。敗北を噛みしめ勝利を味わう、そうやって俺達は成長する。"結果"は"結果"として在る事が一番重要なんだ」



東堂先輩が言っていることは私の中に無かった考えだけど
すぐ同意してしまうくらい説得力もあるし納得もしてしまう


私は助けられなかった事ばかり考えてしまっていたけど
それではきっといつまで経っても私は立ち止まったままだ


今までも少しずつだけど自分の術式を知って
出来る事を増やしてきたんだ
だからこの辛さも次に繋げるために私は前に進まなきゃ



「三つ、学生時代の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものだからな」


「オマエいくつだよ」



、、、珍しく五条先生がツッコんでる



「俺は構わないですよ」


「どーせ勝つしね」


「屁理屈だが一理ある」


「加茂君は休んだら?」



きっと東堂先輩の言葉関係無く皆やる気満々だったんだろうけど
加茂先輩は西宮先輩も心配する程重症そうだった



「異議なーし」


「しゃけ」


「個人戦の組み合わせはくじ引きか?」


「え、今年は個人戦やんないよ?」


「「「「「「「「「「?」」」」」」」」」」



聞いていた話と違うので五条先生を見ると
先生は虎杖君に何かの箱を渡した



「僕ルーティンって嫌いなんだよね。毎年この箱に勝負方法入れて当日開けんの」



箱を受け取った虎杖君が中をごそごそと漁ると
一枚の紙が出てきた



「や、、、、」


「野球ぅ〜〜〜??」


「うおっ!!いたの!?」



虎杖君が紙の内容を読み上げる前に
いつの間にか虎杖君の横に居た夜蛾学長と楽巌寺学長が驚きの声を上げた



「どういうことだ夜蛾」


「いや私は確かに個人戦と、、、待て悟!!」








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