依依恋恋 | ナノ
「おっ!ナナミン!宮内!」
「虎杖君お疲れ様」
「、、、虎杖君、本来は説教をするべきなのでしょうが、今回は君のおかげで普段より対象者の監視がしやすくなりました。ありがとうございます」
「おう!ってナナミン血!!」
「もう宮内さんに治療して頂いています。その話は後でしましょう」
「、、、おう」
七海さんの服に残っている血を見て虎杖君が助手席から身を乗り出し
それを七海さんが片手で制止する
きっと今回の2人の任務に関係がある話なのか
七海さんの怪我の状態から想像するに
きっと悲惨な内容になるかもしれないので
私に気を遣ってここで話さないでくれたんだと思う
「なー聞いてよ宮内!順平っていう奴が居てさ、丁度最近俺が観た映画の話で盛り上がったんだよな〜マジタイミングいい!しかも呪霊も見えるしもしかしたら高専に来るかも!」
「虎杖君嬉しそうだね」
「いやだってマジで話合うしさ!順平の母ちゃんもマジいい人だしネギ似合わねえしすっげぇの!」
ネギ、、、?
最後に見た時の虎杖君は
私のせいで寂しそうに笑っていたから
今本当に楽しそうに沢山話してくれていて
私も嬉しい
「いいなぁ、私も順平君にいつか会えるかな?」
「まじ今の任務が落ち着いたら高専に誘ってみるし、五条先生にも相談してみようと思ってんだ!もし駄目でも宮内も会えるようにする!」
「ありがとう、高専に入ってくれると良いね」
「おう!」
「早く五条先生帰ってこないかなぁ」
「今また海外だっけ?大変だよなぁ先生も」
「でも今は虎杖君も大変だよね、、、街は普通に歩けてよかったね」
「俺的には宮内に会えるのが嬉しいよ」
「、、、、うん、私もだよ」
きっと宿儺との事が無ければあの日以降も一緒に映画を観れたかもしれないのに
虎杖君は今もあの部屋に1人で居ることが多いんだと思うと
とても心苦しい
早く五条先生が帰ってきて交流会の日になれば
虎杖君も私達も以前のように過ごせるのに、、、、
高専の駐車場に着いて、虎杖君と七海さんは別の場所に移動するらしく
私だけ1人で車を降りる
嬉しそうに笑顔で虎杖君に手を振られる
これ以上彼が苦しい想いをしませんように
そう祈りながら私は手を振り返した
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【CLAP】
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