物音で意識が覚醒し始める
目元のひんやりとした物を持ちながら起き上がると
アイスノンが乗せられていたみたいだ
「宮内!もう起きて大丈夫か?」
どこかから帰ってきたらしい虎杖君と五条先生が扉から入って来た
少し焦げたような匂いがする
「、、、うん」
「少し赤いけど腫れてないね」
「ありがとうございます」
ソファの背もたれに腕を乗せ身を乗り出した五条先生が
アイマスクをずらして目元を覗かせ私の瞼をそっと撫でる
「本当にごめんな宮内」
「虎杖君は悪くないよ、謝らないで」
「悠仁、死んでる時宿儺と何か話したかい?」
「話、、、」
「心臓を治すにあたって条件とか契約をもちかけられなかった?」
「あー、、、なんか話した気がするけど思い出せねぇんだよな」
「、、、そうか、それが関係しているかもね。また何があるかわからないしマリンはしばらく悠仁と2人で会うの禁止」
「、、、はい」
虎杖君が寂しそうに笑っていてとても心苦しかった
先生が学長と伊地知さんを待たせていた事を思い出したので
一緒に虎杖君の匿われてる部屋を出て寮まで送って貰った