依依恋恋 | ナノ





映画の話が進むとヒロインの女優さんが主人公の男性に服を脱がされ深い口付けをされ始めたので


思わず三角座りした自分の膝に視線を逃がす


聞き慣れない音や役者さんの高い声が静かな部屋に響いてどうしたら良いかわからなくなる


早くベッドの上での場面が終わって次の場面に切り替わって欲しいのに


中々終わらない上にどんどん音が激しくなっている気がする



「、、、宮内」


「えっ」



急に耳元で虎杖君の声がしたのでそちらを見ると


思っていたより近い距離に虎杖君の顔があって驚く



「女子もエロ動画とか見るって聞くけど、宮内は見たことなさそうだよな」


「、、、うん、無くて、、、ごめんね、気にしないで虎杖君は映画見ててね」


「、、、こういうの見るの、恥ずかしい?」


「っ、うん」



画面に視線を戻さずにじっと見つめたまま聞かれているのも恥ずかしくて


思わず虎杖君から目をそらしてしまった



「可愛いよな、宮内って」


「っえ?あの、、、そんなことないよ」


「可愛いよ」



どう答えたら良いかわからず


視線を逸らした先にある呪骸を見つめていると


それが引き裂かれた






え、引き裂、、、






気づいた瞬間背中を強打する


虎杖君に押し倒されていた



「虎杖君?」


「よいぞ小娘、お前はやっと自分の術式を理解したな褒めてやる」


「ひっ」






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