依依恋恋 | ナノ




「虎杖君ごめんね、遅くなっちゃった」


「宮内お疲れ!丁度DVD入れ替えるとこだしナイスタイミング!」



そう話す虎杖君の手には夜蛾学長のと思しき呪骸が居て眠っているようだった


呪力を安定させるトレーニングと言っていたからあれを起こしちゃいけないのかな?と思っていると


足音を立てながら虎杖君が目の前に来た



「ジャージ!可愛いね!」


「ありがとう。入学する時に使うかなって買っておいたんだ」


「へぇ〜中は何着てんの?」


「普通のTシャツだよ」


「どんなの?」



言われてみればどんなのだっけ?と思いチャックを下ろすと


虎杖君が急に慌てだした



「ごっ、ごめん、何か俺が聞いといてその、脱がせるみたいな"っ!!!」


「虎杖君!!」



パチンと言う音で呪骸の鼻提灯が破裂し


起きた呪骸が虎杖君を遠慮なく攻撃した



「いってぇ!こいつほんと力加減とかねぇんだよな」


「大丈夫?ごめんねほっぺ治すね」


「いや俺こそごめん、、、」



頬に手を当てると少し恥ずかしそうに視線を逸らす虎杖君


先生や伊地知さんがたまに様子を見に行くとは言っていたけど


皆にも会えないし寂しいのかもしれない



「はい!もう大丈夫だよ」


「さんきゅ!じゃあ映画観るか!つってもまじでC級映画だから面白いかわからんけど、飲みもん冷蔵庫から選んで来な!色々あったぞ」



部屋にある冷蔵庫を覗くと誰が買い込んだのか沢山飲み物があったのでリンゴジュースの缶を選んで


ソファの前に腰掛けている虎杖君の隣に座る






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