依依恋恋 | ナノ





「オマエ戦えないだろ?他人にも自分にも完全治癒が可能つっても呪力には限界がある。オマエも参加したいならある程度体力と体術を身につけないといけないが、本当に大丈夫か?」



正直そこまで深く考えていなかった


私は呪霊とも呪詛師とも戦ったことがない


皆が戦っているのを後ろから見ているだけで


命をかけての術式による交戦も呪力で祓うのも


普通の人と殴り合いもした事がない



「わ、私は頑張りたいです、、、」


「俺は反対です。そもそも宮内は支援専門で無理に戦わせる必要がない」



「恵ぃ〜さっきの手のやつも見てたがこういう事に私情挟むな。本人も出たいって言ってんだろうが」


「あ"?手のやつって何だ伏黒ォマリンに何したのよ!?」


「それに実際の任務でも治癒専門の術師を連れて派遣される事もあるだろ。私達はその時の下稽古が出来るしマリンもある程度護身術を身に着けておいて損はねぇんだ」


「そーよそーよ!」


「、、、、」



真希さんの言葉に黙り込んでしまった伏黒君


いつもは野薔薇ちゃんにもすぐ言い返すのに、、、



「あの伏黒君、皆の練習の邪魔にならないようにするから、ダメかな、、、」


「俺は別に、邪魔とは思わねぇよ、、、ただ宮内が無理しねぇかと、、、」


「私、自分の為にも少しだけ無理してみたい。自分に自信がつけられるようにしたいの」


「、、、、はぁ、わかった」


「無理するにしても倒れない程度にするのよ」


「うん!」



伏黒君も納得してくれた


野薔薇ちゃんも心配そうな顔だが私の考えを受け入れてくれて嬉しい



「よっし決まりだな!」


「明日から俺と真希と棘でしごくぞ」


「めんたいこ」


「「「よろしくお願いします」」」







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