依依恋恋 | ナノ





「なー!今日伏黒も宮内も揃ってるし、皆で飯行かねー?」



伏黒君の単独任務も無く、私も珍しく皆と授業を受けられた日
虎杖君が嬉しそうに立ち上がって言った



「たまにはいいわね、最近外食出来てなかったし」


「私も皆とご飯行きたい!」



私も野薔薇ちゃんも虎杖君も、多分キラキラさせた目で
伏黒君の方を見つめる



「、、、はぁ、俺も行けばいいんだろ」


「別にー?嫌なら来なくて良いのよ。私達は行くけどね〜」


「せーっかく皆揃ったのになぁ?」


「オマエ等はいちいち俺を煽らないと気が済まないのか」


「伏黒君もしかして用事あった?それなら別の日でも、、、」


「、、、いや、俺も行くよ」


「よかった!皆でご飯楽しみだな〜」




放課後


各々部屋に戻って支度してから合流した
皆私服だ



「何食べるー?」


「野薔薇ちゃんは何の気分?」


「そうねー、不思議と今日は何も思い浮かばないわ、、、」


「俺もー。伏黒は?」


「俺も特には、、、宮内は食いたいもんないのか?」


「思いつかないや、、、ごめんね」


「てきとーに歩きながら探すか!」



歩きながら見かけたお店を覗くことになったけど
チェーン店がどこも混んでいたので
虎杖君が謎の嗅覚で見つけた中華のお店に入ることにした



「結構種類あるわね」


「悩んじゃうね」


「こっちも見るか?」


「うん、一緒に見ていい?」


「、、、、、あぁ」



テーブルに置かれていたピッチャーの水をグラスに移して皆の前に配り
向かいに座る野薔薇ちゃんとランチメニューを眺めていると
隣の伏黒君が別の冊子も見せてくれたので一緒に覗こうとしたらそっぽを向かれてしまった



「何照れてんのよ、キモ」


「あ"?」


「伏黒!このチャーシュー麺ってチャーシュー追加トッピング出来ると思うか?」


「、、、、追加は出来るだろ」



野薔薇ちゃんと伏黒君が喧嘩してしまうと思ったが
虎杖君のおかげで事なきを得た



野薔薇ちゃんは回鍋肉
私はえびチリ
伏黒君と虎杖君はチャーシュー麺(大盛り)を頼んだ



「少し高いと思ったけど結構量あるわね」


「スープ付いてるしな」


「このスープ美味しいね」


「玉子うまいよな。そういや後で杏仁豆腐もくるってよ、サービスで」


「「おおっ」」



伏黒君の言葉に感嘆の声を上げる野薔薇ちゃんと虎杖君





「麺多かったのによく食べきったね」


「食ってみたらいけた!」


「同じく」


「男の子だねぇ」


「マリンはデザートなら何でも好きなわけじゃないのね」


「杏仁豆腐はちょっと後味が苦手で、、、食べてくれてありがとう」


「私も食べたかったしいいのよ」



私の分の杏仁豆腐は野薔薇ちゃんが食べてくれたので
全員完食してお店を出た


お腹がいっぱいなので帰りも歩いて高専へ向かう



「また皆でご飯食べたいなぁ」


「何言ってんのよ!外食じゃなくても一緒に食べましょ」


「寮で集まってもいいもんな」


「先輩達はたまに五条先生にたかってるぞ」


「じゃあお金問題は解決ね」


「先輩達も誘いたいね」


「そういえば俺先輩とかに会ったことないわ」


「私も」


「基本任務と授業のバランスが万遍なくなるようになってるからな。そのうちすれ違うだろ」


「私も2年生の先輩達しか知らないけど、皆優しいよ」


「「ふ〜ん」」


「オマエら興味なさそうだな」



野薔薇ちゃんと虎杖君が先輩達に会ったら
皆でご飯会が出来るかな。


そうそのうち訪れるであろう少し先の未来を想像して
1人ドキドキしていた







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