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おまけ




帰り


五条先生が呼んで下さった伊地知さんの車は
いつも通りの車で
助手席には五条先生が座ったので後ろに4人で座ることになり



凄く狭くて大変だった




「ちょっと!狭すぎんだからアンタ走りなさいよ!」


「はぁ?今更降りれるわけねーだろ!!」


「オマエらこの狭さで言い合いすんなよ」


「伏黒!アンタももっと詰めなさいよマリンが潰れるでしょーが!!」



窓側に野薔薇ちゃんと伏黒君が座り
その間に虎杖君と私が座っているが
どう頑張ってもキャパオーバーで
高校生4人じゃどう体を縮こませても体が密着どころか
お互いに食い込んでいるような状態だった



「よっし、、、ごめん宮内!」


「え?わぁっ!!」


「「はぁ?」」



野薔薇ちゃんと言い合いしていた虎杖君が私を見て
何を思ったか座ったまま私を持ち上げ足の上に乗せ
シートベルトのようにお腹の前に腕を回される



「宮内ごめんけどここで我慢してくれ!」


「ちょっとアンタ!女子の扱い方も知らないの!?変態!!」


「は、はぁ!?他に良い案あんのかよ!?」


「悠仁〜恵の上に乗せてあげれば〜」


「、、、伊地知さん、法定速度内でなるべく急いで下さい」


「あっ、はい!!」


「私重いよね大丈夫!?で、でも皆狭くなくなった?」


「さっきよりめっちゃ広い!宮内軽いから俺はへーき!でも座り心地悪いよなごめん!」


「私は全然大丈夫だよ、虎杖君の方が大変だと思うけど高専着くまでお邪魔します、、、」



突然だったのでとっても動揺したが一応幅的には3人分になったので
野薔薇ちゃんと伏黒君も窮屈じゃ無くなったはず、、、


横から急に移動したので捲れかけたスカートを直す


虎杖君と野薔薇ちゃんがまた言い合いを始めて


前の五条先生も楽しそうに伊地知さんいじりを始めたので


静かな伏黒君の方を見ると、目が合った



「く、車にこんな乗り方したの初めてだよ」


「、、、小さい子供くらいだよな。その、大丈夫か?」


「うん。私は大丈夫だけど虎杖君が足痺れたりしないか心配で」


「いや、まっじで軽いから大丈夫!何なら伏黒も試してみる?」


「言い方、、、」


「そうよ!マリンを物みたいに扱ってんじゃないわよ!」


「うぇっ!?ごめんマジでそんなつもりなかった!」


「虎杖君そんなつもりないだろうなって思ってたから大丈夫だよ」


「さんきゅ〜宮内は優しいな〜」


「はって何よはって!まるで私が優しくないみたいじゃない!」


「そこまで言ってねぇだろ!!」


「オマエら少しは黙れねぇのかよ!」


「せ、先生たすけてください!」


「アッハハ、もうすぐ着くから我慢我慢〜」



虎杖君は私を乗せたまままた野薔薇ちゃんと言い合いを始めて


伏黒君も怒っているので先生に助けを求めるも見捨てられてしまった


高専に着くまで、いや着いてからも賑やかだった






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