依依恋恋 | ナノ




「でも釘崎は経験者ですよね。今更なんじゃないですか?」


「呪いは人の心から生まれる。人口に比例して呪いも多く強くなるでしょ?地方と東京じゃ呪いのレベルが違う」


「「、、、、」」


「レベルと言っても単純な呪力の総量の話だけじゃない。『狡猾さ』知恵をつけた獣は時に残酷な天秤を突きつけてくる。命の重さをかけた天秤をね」



先生の話を聞いて改めて前線で戦う人達が向き合っている事の強大さを感じる


それと同時に自分が一緒に戦えないのがやっぱりもどかしい



ズルンッ



「お」


「えっ?」



何かが抜ける音が聞こえ見上げると片手の無い呪霊が飛び出していた



「祓います」


「待って」



私を守るように前に立ってくれた伏黒君を先生が止める



『オ"ッア"ァアァアア』


「!!」


「、、、、」


「いいね、ちゃんとイカれてた」



先生が伏黒君を止めた直後くらいに呪霊は酷い声を上げながら消えた


しばらくして虎杖君と釘崎さんと共に出てきた男の子を治療して
家が近所という事で先生と伏黒君と送った



「お疲れサマンサー!!子供は送り届けたよ〜。今度こそ飯行こうか」


「ビフテキ!!」


「シースー!!」



何か言い合いしていたみたいだったのに先生の一声で仲良く希望メニューを叫ぶ虎杖君と釘崎さん



「釘崎さんの祓い方凄いね、ビックリしちゃった」


「、、、野薔薇で良いわよ。まぁマリンの事も私が護ってあげるわ」


「かっこいい、、、」


「チッ」


「あ"?」


「どったの伏黒」


「別に」


「出番がなくてスネてんの」


「プップー子供〜」




結局夜御飯に回転寿司へ5人で行き
御飯中も言い合いを始めた野薔薇ちゃんと虎杖君を伏黒君が叱り
本当に今日が初対面なんだろうかと思いながら
私はお寿司は軽めにしてデザート全種を五条先生とシェアした
こういう外食をしたことが無かったのでとても楽しかった




5


【CLAP】
 【依依恋恋TOP】 



×
- ナノ -