依依恋恋 | ナノ





夢主視点



朝早くに都内の病院にて任務後
新田さんに原宿駅まで送って頂く予定が
混雑していてタイミング良く車を止められないとの事で
駅から少し離れた所で下ろして貰い
LINEが来ていた虎杖君に返信してから
人の多い竹下通りを原宿駅方面に向かった



「ちょっといいですか〜」


「わ、私ですか?」



人を避けながら歩いていると
知らない男性に声をかけられた



「自分こういう者ですけど、お嬢さんアイドルとかモデルの仕事とか興味ない?」 


「へっ??い、いえ、学校があるので、、、」


「話だけでもぉ〜、、、っ!?」


「!!」



差し出された紙を受け取ると名刺だった
所謂スカウトというものだろうか
てっきり道でも聞かれると思ってたので
動揺して上手く断れずにいると男性の肩に
背後から人の手が現れた




「ちょっとアンタ、私は?」


「「!!」」



男性の肩に手を乗せたのは綺麗な女の子だった
よく見ると高専の制服を着ている



「モデルよモデル。私はどうだって聞いてんの」


「いや、、、あの今急いでるんで」


「あ?何だコラ逃げんなや、ハッキリ言えや」


「おーいマリン、大丈夫ー?」



五条先生の声が聞こえたので振り返ると


背も高い上いつも通り目隠しなので周りの視線を集めている五条先生と
とっても不機嫌そうな伏黒君と
何だか楽しそうなアイウェアをつけて両手に食べ物を持った虎杖君が居た



「すいませんね〜、この子達僕の生徒なんで」


「いっ、いえいえ!助かっ、、失礼しましたー」



スカウトの方は足早に去っていった



「ここじゃ人多いからちょっと外れに行こっか」



そう言う先生に皆で着いていく



「あの、助けてくれてありがとう」


「別にそんなつもり無かったわよ」


「でもどうしたら良いかわからなくて困ってたから助かったの。ありがとう」


「、、、そう」


「はい、んじゃまぁ皆で自己紹介しよっか。僕は皆の先生五条悟ぅ〜。はい野薔薇からどうぞ」



先生が立ち止まったのは竹下通りからそう遠くない
雑居ビルに囲まれた人気のない道だった



「釘崎野薔薇。喜べ男子、貴重な女子が増えたわよ」


「俺虎杖悠仁!仙台から!」


「伏黒恵」


「宮内マリンです。これからよろしくね」






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