依依恋恋 | ナノ





虎杖視点



寮を出て馬鹿でっかい敷地内を見渡しながら
校舎らしい、これまた大きな建物へ向かう



「ねー先生、あの2人って付き合ってんの?」


「いーや、今んとこ恵の超片想い」


「ふ〜ん」


「何、悠仁もマリンがタイプ?可愛いもんね」


「いやぁ、俺のタイプとは全然違うけど、、、」


「けど?」


「なんつーか、癒やされる?と言いますか?なんと言いますか?」



俺の好きなタイプは学長にも伝えた通り


ジェニファー・ローレンスみたいな尻と身長のデカい女の子だ


比べて宮内は女子の中でも小さい方だし


小柄な割に胸はあるけど尻は多分小さい


だけど何故だかはっきりタイプじゃないとは言いづらい


それにこれから同級生になる女の子の身体について考えるのが


何だか気まずくてむず痒くて言葉が詰まる



「何で急に敬語なのさ。いやぁ〜青春だねぇ〜」


「先生楽しそうだね、、、そういう先生は彼女とか居んの?」


「僕はさ、あんま可愛いとか綺麗とか興味無いし、女の子の方から寄って来てもあまりの多忙さに振られちゃうんだよね〜」


「大変だね先生も」


「良いんだよ、君達みたいな優秀な生徒を育てる為にこの職と結婚したから」


「うわ、ほんとにそれ言う人いるんだ」


「いるいる」



語尾に草が生えそうな話し方をする先生は
相変わらず目元が見えないけど楽しそうだった








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