依依恋恋 | ナノ





新幹線に五条先生、虎杖君
後ろに伏黒君と私で並んで座り東京へ向かう


先生に買って頂いた高価な駅弁に
私と虎杖君は終始感動しっぱなしだったのに
伏黒君は静かに食べ終え、本を読んでいた


大人だ、、、、



「恵には食べさせ甲斐がないね〜」



先生が喜久福を食べながら拗ねていて少し可愛かった




東京駅からは伊地知さんの車で高専に向かい


助手席で伊地知さんをいじり倒す五条先生と


私と反対の窓側に座り外の景色に感動している虎杖君と


真ん中に座って冷静にツッコむ伏黒君の会話で笑っていたら


あっという間に高専に帰ってきた



「とりあえず悠仁はこれから学長と面談ね」


「学長、、、、」


「マリンと恵はイレギュラー多くて疲れただろうから寮で休みなサーイ」


「はーい」


「、、、はい」



先生と虎杖君と分かれて伏黒君と寮へ向かう



「、、、今回宮内が一緒に居てくれて助かった」


「えっ!?そんな、私本当に何も役に立たなくて、、、でも中々経験できなさそうな事体験できたから、一緒に行かせて貰えて良かったかも、、、」


「まぁ普通は任務先で同級生増えないからな」


「伏黒君は2回目だけどね」


「そうだな」



ふっと息を吐きながら笑った伏黒君


出会ってから指で数える程しか見た事がない伏黒君の笑顔が見れて


なんだか嬉しい



寮に着いて自分の部屋で荷解きをする


昨晩の事が未だに夢みたいに感じるのに


記憶は鮮明に覚えている


今まで誰かの任務に同行しても低級の呪霊しか見た事がなかったが


元が特級呪物だったモノが受肉し、人の肉体を操り言葉を発していて


重くて鋭い殺気を放ち私に手を伸ばしてきた


もし五条先生が居なかったら


もし虎杖君が意識を戻せなかったら


最悪の想像と共に思い出す度怖くなる





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