依依恋恋 | ナノ




「驚いた、本当に制御できてるよ」


「でもちょっとうるせーんだよな、アイツの声がする」


「それで済んでるのが奇跡だよ」


「虎杖君!?」


「何したんですか」


「重っ、気絶させたの」



虎杖君と話していた先生が彼の額に指を当てると


突然ガクッと倒れ、先生が腕で支えた



「これで目覚めた時宿儺に体を奪われていなかったら、彼には器の可能性がある」



五条先生は虎杖君を抱えたまま何か考えているようだ



「さてここでクエスチョン、彼をどうするべきかな」


「、、、仮に器だとしても、呪術規定にのっとれば虎杖は処刑対象です」


「え、、、」


「でも死なせたくありません」


「、、、私情?」


「私情です。なんとかしてください」



いつもと違って静かに話す五条先生を


まっすぐ見つめたまま伏黒君は言う



私は呪術規定をまだ全て理解しているわけではないけれど


ただ巻き込まれただけの虎杖君が処刑されてしまうのはとてもショックだ



私よりも話をして、一緒に居たとは言え
今日初めて会った人を守ろうとする伏黒君は優しいと思う


それに、数ヶ月前同じように私が救われた時と少し情景が重なった



「クックック、、、かわいい生徒の頼みだ。任せなさい」



先生がいつものテンションに戻ってグッドポーズをしたので安心する



「とりあえず恵はマリンに治療して貰ってね。遅いし昨日と同じ所に2人で泊まって、明日の集合場所はまた後で連絡するから〜」



そう言って五条先生は虎杖君と共に一瞬で消えてしまった






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