依依恋恋 | ナノ
「怪我人が出るだろうから学校まで追ってきてくれ!」
病院を出るなりそう言って虎杖君と共に走っていってしまう伏黒君
何とか私が学校に辿り着いた時には大きな音が沢山聞こえていた
校舎の方を見上げると夜でもわかるくらい砂埃が上がっている
「ど、どうしよう、、、」
当たり前に校門が閉まっていて
きっとあの2人なら飛び越えて行っただろうに
私には飛び越えるどころか、鍵がかかっているようで開けることも出来ない
「どったの?マリン」
「えっ、五条先生!?」
突然聞こえた声に振り向くと紙袋を持った五条先生が立っていた
「あ、あの、伏黒君が多分あそこに、、、」
「あー恵に置いてかれちゃった?過保護だねぇほんと。マリンにも現場慣れさせたくて同行させたのに、、、
よっし、先生といっしょにいこ♪これ持ってね」
「え?わぁっ!」
紙袋を渡されたと思ったら背中と膝の下に手を入れ持ち上げられる
所謂お姫様抱っこを突然され驚いて反射で五条先生にしがみつくと
いつの間にか周りの景色が変わっていた
眼の前には壊れた校舎と何故か上の服を着ていない虎杖君が居た
「今どんな状況?」
五条先生の顔が向いている方向を見ると
頭から血を流しながら座り込んでしまってる伏黒君が居た
「伏黒君大丈夫!?」
「なっ宮内!?五条先生、どうしてここに!」
「や!来る気なかったんだけどさ、さすがに特級呪物が行方不明となると上が五月蝿くてね。観光がてらはせ参じたってわけ。で、見つかった?」
「、、、、」
「あのー」
五条先生に下ろして貰って預かっていた紙袋を渡しながら
声がした虎杖君の方を見ると気まずそうな表情で手を上げていた
「ごめん。俺それ食べちゃった」
「え?」
「マジ?」
「「マジ」」
衝撃的な言葉に思考が追いつかない
呪物って食べて大丈夫なんだろうか、、、
そもそも害があって封印しているから
食べなくても悪影響しかないはず、、、
「んー?」
「見えてんの?」
「ははっ本当だ混じってるよウケる〜」
虎杖君を見つめた後楽しそうに笑う五条先生
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【CLAP】
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