任務に行く先輩達を見送って伏黒君とも別れ自室に戻る
この部屋で生活するのにはもう慣れた
施設の時より多くなった私物に毎日心が踊る
私はここに居るんだ、ここに居て良いんだって思えるのが嬉しい
無いと不便だからと五条先生が買ってくれたスマホを開くと
LINEには先程出会った真希さんと乙骨先輩の連絡先が増えた
停学中という3年の先輩が気がかりだが
2年生の先輩達が4人共優しそうで良かった
「、、、ん?」
伏黒君からLINEが来たので開いてみると
『改めて、これからよろしく』
シンプルだが律儀で彼らしい言葉が届いていた
『こちらこそよろしくね』
そう返して、もしあの日伏黒君と出会っていなかったら
今頃私はどうなっていたのか
考えようとしてやめた
今私が居るのはここなんだ
ここで生きていくんだ