依依恋恋 | ナノ




「マリン?」


「宮内?」


「野薔薇ちゃん!虎杖君!2人とも無事で良かった、、、」


「、、、アンタ何で袖破れてるの?」


「あぁ、ちょっと切られちゃって、それで」



傷は治せても服は直せなかったので
制服の袖が中途半端になってしまっていてちょっと恥ずかしい



「っていうか、、、」



野薔薇ちゃんと虎杖君が私の膝の上で眠っている
顔に血がついたままの伏黒君を見て固まる



「「ふっ、、、伏黒?」」


「、、、おっ戻ったか。良かった無事で」


「ビッ」


「ビビったーっ!!」


「死んでんのかと思ったー!!」


「声量落としてくれ、、、」


「伏黒君、顔だけ拭くね」


「あ、あぁ」



伏黒君の顔に付いた血をハンカチで拭き取る
少し固まってしまったものもあったけど先程よりましになった


伏黒君がハンカチを持った私の手を見つめてる



「伏黒君のおかげでまだ私も呪術師やれるよ。ありがとう」


「、、、、」


「マリンも居るんだから宿儺の指持って寝こけるなよ危ねぇなぁ」


「なんで指の事知ってんだよ」


「それ聞く余裕ある?」


「ねぇ。とりあえず新田さんに連絡して応急で封印してもらわねぇと呪霊が寄る」


「俺食べようか?」


「残飯じゃねーんだよ」


「危ないよ」


「オマエの指のキャパはハッキリ分かってねぇんだ、、、でも一番元気そうなオマエに渡す。念を押すが食うなよ」


「あっ」



伏黒君が持っていた宿儺の指を手渡そうとしたら
虎杖君の手に現れた口がそれを食べてしまった



「「食うなっつったろ!!」」


「え俺ェ!?」



虎杖君が伏黒君と野薔薇ちゃんに怒鳴られてしまう


あれ、気のせいかもしれないけど
さっきから伏黒君と目が合わない



「クラァッ!!!オマエらぁ!!!」


「あ、新田さん」


「ブチ切れてるわね」


「新田さんが怒ってるの初めて見た、、、」


「じゃ、帰るか」


「野薔薇ちゃんと虎杖君の治療もしなきゃね」


「ほんと、マリンが一緒で助かったわ」


「私何も出来てないよ。野薔薇ちゃんと虎杖君が戦ってくれて、伏黒君が守ってくれたから自分も皆も治せるの。本当にありがとう」


「、、、、」


「俺達は宮内が治してくれるから戦えるんだよ」


「そーよ。今から高専帰っても硝子さんシラフかわかんないし、怪我してすぐ治療して貰えるの結構有り難いんだから」


「あっ、俺は治さなくて大丈夫だよ」


「ありがとう、、、」



いつも皆は物理的にも精神的にも私を助けてくれる


そんな皆と出会えたのは伏黒君のおかげだから
もう一度感謝を伝えたいのに


さっき言い合いをしてしまったからか
伏黒君が目を合わせてくれない気がする






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