依依恋恋 | ナノ




「裏の取り方が単純なんだよ、、、言ったろ単純だって」



伏黒君がモグラ本体を斬った瞬間
今まで破壊した出口全てが崩壊した



「ありがとう宮内、助かっ、た、、!?」


「!!!」



伏黒君の視線を追うと大きな呪力の塊


結界も閉じないからもしかしたらさっきのが本体じゃなかった、、、?


そもそも何で20年も前に呪った人やここ数年で呪った人への呪殺を始めたんだろう、、、


呪霊の行動パターンに理由なんて無いのかもしれない


でもあまりにもタイミングが突然過ぎる


高専へ最初に通達が来た被呪者への呪殺が始まったのが6月


6月、、、


呪力の塊からドチャッと何かが落ちてくる



「、、、、宮内、結界から出ろ」


「!!」



伏黒君が落ちてきた呪霊から視線を外さずにそう言って身構えた瞬間
呪霊が呪力を練り上げた



「っ、!」


「伏黒君!!」



呪力は伏黒君に向かって放たれ
それを受けた呪具は破壊されてしまった


伏黒君の額からは血が吹き出してる



「頼む宮内っ、この結界から出て虎杖のところへ行ってくれ!!」


「伏黒君は!?」


「俺はこいつを食い止める、、ぐっ!」



話しながら伏黒君が二体式神を出して戦うけど
呪霊のスピードが速すぎて攻撃を受けてしまう


このまま戦ったら伏黒君は、、、
せめて少しでも治療して私の呪力を渡せれば



「っ!!」



壁に打ち付けられ
意識を失ってしまった伏黒君の元へ駆け寄り手をかざそうとした時


両腕に激痛が走った


両腕が


呪霊の放った呪力に
肘から先を切断されてしまった


思わずその場に蹲る


熱い、痛い、、、、、


両腕から血が噴き出るのと同じくらい
全身から汗が出てる気がする


あまりの痛みに視界が揺れる



「、、、、宮内?」



意識を取り戻した伏黒君が私を見た後
私と伏黒君の間に転がる私の両腕を見て目を見開くのが見えた







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