依依恋恋 | ナノ




「うん、宮内さんは伏黒君とよく話してたから、、、」


「俺らの間じゃ期間限定で可愛い先輩来たけどあの伏黒さんと仲良いってめちゃくちゃ有名だったっすよ!」


「そ、そうだったんだ、、、」


「でも良かった、、、伏黒君が覚えてくれてて」


「昨日姉ちゃんに伏黒さんの話したんですけど」


「あの、、、森下さんって近所でお葬式やってて、、、その人と八十八橋のこと調べてるってこの子に聞いたから、、、何か関係あるのかなって、、、」



少し不安そうに俯いて話す藤沼さん


彼女と弟さんの背後で新田さんがしーっと伏黒君にしている


呪いの話はなしで話を聞くらしい



「関係って?」


「だから森下さんが亡くなったことと橋が、、、」


「関係ない。俺達はただ」


「私!行ってるの中2の時。夜の八十八橋に」


「最近何かお家で変な事ないっスか?家族の中で自分だけが感じる違和感とか」


「私の家地方のアンテナショップやってるんですけど、私が帰る時だけお店の自動ドアが開きっぱなしなんです。お父さんもお母さんもたまたまだって言うんですけど、絶対何かいるんです」



他の犠牲者の人達と同じだ、、、



「怖くて、、、そんな時伏黒君の話を聞いて八十八橋のこと思い出して」


「自動ドアの、話はいつ頃からっスか?」


「丁度1週間前から1日置き位、、、」



他の被害者4人が亡くなるまでの期間から考えて
藤沼さんはまだ少し余裕がある



「当時八十八橋に1人で行ったわけじゃないわよね?」


「あの、、、やっぱり何か関係が、、、」


「自動ドアとはね!でも森下さんが亡くなったのには関係ないっスよ!私の大学のレポートを伏黒君達に手伝って貰ってるんス!でも色んな人の話聞きたいから一緒に行った人教えてほしいっス」



新田さんの言葉に安堵の表情を見せる藤沼さん



「肝試しに行ったのは部活の先輩2人、、、そうだ伏黒君、あの時津美紀さんも一緒にいたよ」



津美紀さんって伏黒君のお姉さんじゃ、、、


伏黒君の方を見ると表情を変えずにいた


「そうか、じゃあ津美紀にも聞いてみるわ」



藤沼さんと弟さんは2人乗りで帰らせるわけにはいけないという事で
新田さんが車で送ることになった


2人を乗せた車が発進する



「伏黒君?」



さっきまでと違って伏黒君の表情が、、、



「伏黒!しっかりしろ!!まずは安否確認だろ!!」


「、、、大丈夫だ、悪ィ少し外す」



虎杖君が肩を揺さぶるとハッとした伏黒君が
スマホを持ってコンビニの裏側に歩いて行ってしまった



「伏黒君のお姉さんの話聞いたことないんだけど、大丈夫かな、、、」


「相当焦った顔してたもんな、、、」


「喧嘩中で連絡とれないとか?でも聞いた感じ高校生だし学校とかに連絡は出来るわよね」


「ちょっと様子見に行くか」



普段だったら盗み聞きみたいなのは気が引けるけど
伏黒君が話してくれないだけで多分緊急事態だし


3人でそっとコンビニの裏側に行く事にした






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