依依恋恋 | ナノ



先生は急遽出張に行かなければならないとのことで


軽く座学として呪術に関する事を伊地知さんに教わった


きっと基礎知識どころか応用も知っているであろう伏黒君に


何だか申し訳なさを感じながら、早く彼の背を追えるように真剣に話を聞いた



「、、、何か気になる事あったらいつでも聞けよ」


「ありがとう!何だか違う世界に来たみたい」


「まぁ世間には知られてないし、そもそも呪いを視える人間の方が少ないからな」



今日は珍しく伏黒君も任務が無いらしく


一緒に寮へ歩いていると


見覚えのある淡い色の髪をした先輩と白い制服の人と


ポニーテールに眼鏡の女子生徒と大きなパンダが寮の前に立っていた


、、、パンダ?



「おぉ来たな1年」


「、、、禪院先輩」


「名字で呼ぶなって言ってるだろ」


「真希、先輩になった途端後輩に威張るなよ」


「おかか〜」


「ま、まぁまぁ、、、」



伏黒君との感じから先輩だというのがわかる


狗巻先輩も普通にしてるし2年生の先輩なのかな



「えっ、パ、パンダって話せるの、、、?」



幼少期は学校の遠足等も行けず動物園とは無縁だった為


猫や犬等の小動物の知識しかわからないが


少なくともパンダは喋らない、というかあまり鳴くこともないと思っていた為


目の前のそれが当たり前の様に人間の言葉を話して


伏黒君や狗巻先輩達も当たり前のようにしていて動揺する





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