依依恋恋 | ナノ




「お?」


「あ?」



中学生なのにタバコを吸っていた2人は最初はこちらを睨んで来たのに
私の後ろに視線を向けた後固まり、即座にタバコを消す



「おっ、お疲れ様です!!」



私は後ろに居る伏黒君を見るとそっぽを向かれてしまった



「フッ何よ理解ってるじゃない、、、」


「オーラってやつは隠しても滲み出るもんだからな」


「卒業ぶりですね伏黒さん!!」


「宮内先輩もやっぱ伏黒さんと一緒なんすね!!」



2ヶ月くらいしか居なかったけど私の事も覚えてるんだ、、、
伏黒君と一緒に居たからかな、、、、


私達より先を歩いていた野薔薇ちゃんと虎杖君が私達の方にゆっくり振り返る


2人とも見たことない顔になってる、、、



「俺達、中学、ココ」



ずっと静かだった伏黒君がそっぽを向いたままポツリポツリと言葉を発する



「それも驚きだけどそうじゃねぇだろ!こっち見ろ!」


「何した!オマエ中学で何した!?」



予想通りと言えば予想通りに
野薔薇ちゃんと虎杖君にツッコまれる伏黒君


2人に無理矢理正面を向かされたせいで口が尖っててちょっと可愛い



「いやアイツらに聞いた方が早いな」


「おいバカAバカB。コイツに何された」


「俺ら、、、っていうかこの辺の不良半グレその他諸々、伏黒さんにボコられてますから」



再び野薔薇ちゃんと虎杖君が見たことない、、、
さっき見た表情で伏黒君を見る



「、、、ボコッ、、、た」


「なんでさっきからカタコトなんだよ」


「何してんの?オマエ何してんの?」


「あと」


「「??」」


「あと、転校してきた宮内先輩にダル絡みした男子も容赦なくボコられて、ボコられた奴は宮内先輩に手当て?されてました」


「えっ?そうだったの!?」


「「それは伏黒ナイス!!」」


「コラ!!何だ君達は!!他校の生徒が入っちゃいかん!!」


「あ"あ"ん!?アンタこそ何よ!」


「ちょっ、野薔薇ちゃん」


「校務員さんだろ、、、なんで強気なの?」



中学生相手の勢いのまま野薔薇ちゃんが男性に怒鳴るから
流石の虎杖君も冷静になってる



「入校許可は貰ってるっス」


「あぁ君達か皆若いな。入校証は首にかけてくれないと」



新田さんが代表して入校証を貰っていたので
校務員さんにそれを見せて事なきを得る


そしてその校務員さんがこちらを向いて驚いた顔をする


デジャヴ、、、



「!伏黒君か」


「、、、ども」


「「おぼえられてるぅ〜〜↑↑」」


「君は宮内さん、、、だよね、伏黒君と同じ高校に進んだのか」


「っ!は、はい!」



やっぱり伏黒君と一緒に居たから覚えられちゃったのかな、、、



「この人はこの学校長いんスか?」


「多分、、、武田さんは正規の方なんで」


「じゃ、後任せたっス!!」



新田さんが伏黒君に笑顔で親指を立ててそう言うので
伏黒君が微妙そうな顔をしながら当たり障りの無いように武田さんに事情を説明してくれる





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