依依恋恋 | ナノ





「もしかして知人って人も同じ呪いを受けてたのかな?」


「この感じだとありえるわね」


「4人も殺す呪いだとしたら少し厄介かもしれないな」


「おっ新田さん戻ってきた!」



お葬式が行われている家から新田さんが戻ってきた



「参ったっス、他の3人と同じ死に方っス」



新田さん曰く戸建てなのでオートロックではなかったけど
鍵は開いてるのに扉が開かないと言っていた息子さんが
玄関前で殺されていたらしい、、、



「最後の望みの4人が通ってた中学校に行くっス、、、」


「はーい」


「虎杖君席変わろうか?」


「ん?いいよ!前の方が何か楽しいし!」


「ほんとに?」


「おう!ありがとな宮内!」



座る席を変えることなく新田さんの車は走り出した


少し見覚えのある景色が見えてきて伏黒君の方を見ると
伏黒君も私をじっと見ていたみたいで目が合う


数カ月前まで私が高専から中学校に通う時よく降ろして貰っていた場所を通り過ぎた


新田さんは覚えてないのかな?と思いながらもしかしてって言おうとしたら
伏黒君がしーっのポーズをしたので口を噤む


少ししか知らないけど伏黒君は中学校でちょっとヤンチャしてたみたいだから
その事を野薔薇ちゃん達に知られたくないのかな、、、?



「さっきの家で聞いたんスけどご両親も3人との関係はよく知らないって、、、あ〜〜唯一の手掛かりがぁ〜〜」


「ドンマイ!この中学に何かあるって!」


「、、、、」



そういえば新田さんには学校近くまで送って貰ってただけで
学校に来た事があるのは伊地知さんと五条先生だけだから
私と伏黒君がこの学校に通っていたのは知らないのかもしれない、、、


少し懐かしい校舎に入り新田さんが校舎の入口で入校証を受け取る


相変わらず伏黒君も何も言わないから
私も黙って皆についていくことにする



「おっ。分かりやすいのがいるわね、ぶん殴って更生させましょ」


「えっ!?」


「なんで?」


野薔薇ちゃんが校内の端で溜まっている中学生2人を嬉しそうに指差すので
指差された中学生達もこちらに気がついてしまった






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