依依恋恋 | ナノ





「高専って凄いですよね、川まで流れてて」


「東京っぽくないよなぁ」


「ツナマヨ」



少し水の流れがある場所の岩に座って3人で釣り糸を垂らす


どこで用意したのか餌の虫みたいなのは虎杖君につけてもらった



「なんかいいよなこういうの!」


「落ち着くね」


「明太子」


「おっ!宮内の!ちょっと糸引っ張られてね!?」


「わっ!ほんとだ、どうしよう」


「ゆっくり!ゆっくり竿持ち上げて!!」


「こ、こう?」



川を見ると糸の先に魚が見える


私がなるべくゆっくり釣り竿を持ち上げると
こちらにやって来た虎杖君が釣り糸を素手で手繰り寄せてくれる



「おっ!これヤマメじゃね?」


「ヤマメ?」


「食べれる魚!」


「しゃけ!」


「ちょっ先輩、それややこしくてウケる!」



虎杖君と狗巻先輩が笑い合ってる


先日の交流会の事なんか無かったみたいに平和で良いなぁ


虎杖君が私の釣り針から魚を外して
川の水が入ったバケツに移してくれる



「これ食べるの、、、?」


「昼は五条先生のがあるし、夜のカレーの時に焼こ!」


「で、でも五条先生の高級なの食べた後に、出すのちょっと気まずい、、、」


「おかか〜」


「そーそー、せっかく宮内が釣ったんだし高級魚には負けねーって!」



そう言ってくれた狗巻先輩と虎杖君も何匹か釣って
というか後半虎杖君が素手で捕まえてた


そろそろ五条先生も来ているかもと
3人でテントの場所まで戻ると


五条先生が人数分のアウトドアチェアを広げていた





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