依依恋恋 | ナノ
五条先生の出張が無い日と皆の休みが重なったので
打ち上げをすることになった
「にしても何で高専内なのよー!どうせなら高級宿泊まって温泉とか、、、TDLが良かった!!」
「で、でもそれだとまたパンダ先輩だけ行けないし、キャンプもなかなかする機会ないからさ」
荷物を運びながら不満そうな野薔薇ちゃんを宥める
そう、五条先生の提案で打ち上げと言う名のキャンプをする事になったのだ
「そーだそーだ!それに高専自然で溢れてっし、キャンプ場と違ってやりたい放題できるぞ!」
「ちょっと先に行くと悟が更地にした所に出るケドな」
大きなテントを組み立てながら楽しそうに話す虎杖君に
パンダ先輩が溜め息まじりにツッコむ
特級呪霊を祓う為に五条先生が術式を使ったという場所が
とても悲しい状態になっていたのをさっき見た
「でも昼はその五条先生が用意した高級食材でバーベキューらしいぞ」
「「高 級 食 材 ?」」
伏黒君の言葉に目を輝かせる野薔薇ちゃんと虎杖君
「よっしゃ!肉!!」
「海鮮!海鮮もあるのよね!?」
「しゃけ!」
嬉しそうに踊りだす2人に寄って動きを真似する狗巻先輩
「何だかんだ皆テンション上がって良かったですね」
「そーだな、、、つーかあの馬鹿はいつ来るんだ?打ち上げなのに準備全部私らがやってんじゃねーか」
真希さんの言う通り
キャンプ用品は前もって渡されていたが
肝心の五条先生と食べ物類が無い
最悪食べ物は寮から持ってきたりすれば良いだろうけど
それだときっと皆の機嫌が悪くなってしまう
「五条先生なら食材の受け取りが終わって、高専に戻ってる途中だってさっき伊地知さんから連絡がありました」
「伊地知さんからなんだね、、、」
楽しそうに伊地知さんに送迎をお願いしてる五条先生が
簡単に想像できてしまって何とも言えない気持ちになる
「ほいっ!女子のテントも組み立て終わったからもう荷物入れていいっすよ!」
「わぁ〜、ありがとう虎杖君!」
「おう!」
虎杖君に組み立ててもらったテントに真希さんと野薔薇ちゃんと荷物を入れる
結構広いししっかりした作りのテントだからか
床も硬くない
テントから出ると狗巻先輩がバケツと釣り竿を持ってやって来た
「高菜!」
「釣りですか?私やったことないんですけど釣れますかね、、、?」
「つーかここの魚食えんの?」
とりあえずやってみようと言うことで
真希さんと伏黒君が薪割り
パンダ先輩と野薔薇ちゃんがバーベキューのコンロの準備
私と狗巻先輩と虎杖君で川に行く事に
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