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翌朝


京都校の皆さんは早朝から任務との事で
朝の食堂には誰も居らず
1人で朝ごはんを頂いた



「駅まで見送れなくて悪いわね」


「いえ、お忙しいのに補助監督の方の車まで用意して下さってありがとうございます」



京都駅まで京都校の補助監督さんが送って下さるらしく
他の方を任務に送った車が戻ってくるのを待ちながら
歌姫先生が話相手になって下さった



「いいのよ、それにあの子にして貰った事と比べたらほんとはこんなんじゃ足りないくらいなのよ」


「それに関しては私も知らなかった事を知れたので、、、」



傷を癒したり保護したり自分の体力をサポートするだけでなく
元々無かった細胞を作れることは


今まで知らなかったし、知るきっかけすら無かった


でも驚いていた歌姫先生の反応を見るに
恐らく治癒ではなかったあの術式は
きっと他にあまり居ないのかもしれない


前までは誰かの傷を治せる事が嬉しくて
多少無理をしても使っていたけど


そうじゃなくても硝子さんとは違った自分の力が今は少し怖い



「帰ったらあの馬鹿、、、五条と話しておくのよ。一応メカ丸と話ししてあの事は他言無用って事にしたから」


「えっ?じゃあ与先輩京都校の皆さんに会わないんですか!?」


「今はね。あの子にはあの子の事情があるらしくって、それが落ち着いたら会うんですって。だからアンタが気にする必要ないからね」


「でも、、、」


「あぁ見えて維持装置無しで動けるようになって喜んでたみたいだからさ。アンタの力が悪用されたり呪詛師に捕まったりしたら私もあの子も夢見悪いのよ」


「歌姫先生も与先輩も優しすぎます、、、」


「アンタもでしょ!そういえばこれメカ丸から預かってたから渡しておくわね」


「ありがとうございます、、、何だろう?」


「お礼の手紙とかじゃない?直接言いに来たらいいのに、、、」


「任務があるししょうがないですよ。先生もお忙しのにありがとうございます」


「いやあの子は、、、まぁいっか。気をつけて帰るのよ」


「はい。今度は皆で来ますね」


「その時は高専以外に泊まったほうが良さそうね」


「、、、そうします」



野薔薇ちゃんが京都校の人達と揉めて、それを止める虎杖君が東堂先輩に絡まれてしまい
伏黒君が怒るところまで思い浮かべて思わず苦笑いになる





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