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再び京都校の攻撃の番になり
東堂先輩が虎杖君に何か話しかけている


東堂先輩はホームランを打ちそうだなと見ていると
黒君が構ってほしそうに甘えた声を出したので
きゅんとしながら撫でてあげる



「クゥーン、、、」


「ごめんね、守備終わったら伏黒君戻ってくるからね」


「とっ東堂!!しっかりしろ!!」


「ナイスピッチー」


「ナイッピー」


「ナイッピー」


「ナイッピー」


「真希さんナイッピー」


「え、、、、?」


「東堂、、、オマエ、、、」



突然聞こえた虎杖君の声に顔を上げると


ドラマのワンシーンのように倒れている東堂先輩を虎杖君が抱えていて
京都校の人達も東京校の人達も真希さんを褒めていた、、、


状況がつかめないまま試合は進んで守備が終わり
戻ってきた伏黒君に事情を聞くと
真希さんの投げたボールが東堂先輩の顔に当たったらしい


、、、なのに皆真希さんにナイッピーしてたんだ
と言う言葉は飲み込む事にした


攻撃に回り、狗巻先輩が打ったのと同時に走り出した



「おおっ間に合った!」


「狗巻先輩足速いんだよ」


「凄いね!」


「すじこ」


「真依!!三輪!!盗塁あるわよ!!」



アウトにならなかった狗巻先輩に感動していると
私達の声が聞こえたのか狗巻先輩がピースしていて余裕そう


そんないい流れで虎杖君が打つ番に


きっと虎杖君も打って出塁するだろうなと思って見ていると
1回裏の真希さんの時よりも音を響かせなからボールを打った


目で追う間も無くボールは飛んで行き
今度は西宮先輩も取れなかったみたいで一気に東京校に点が入った



「虎杖君ホームラン凄いね!勝ったよ勝ったよ!」


「、、、応!」



戻ってきた虎杖君に私が興奮したまま声をかけると


少し照れくさそうにほっぺを掻きながら笑ってくれた



「このまま俺達がオマエを甲子園に連れてってやる」


「えっ!?」


「甲子園行かねぇよ!!」



いつの間にか東堂先輩が東京陣営のベンチに居たりしたが


交流会の野球は東京校が勝ちで幕を閉じた






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