依依恋恋 | ナノ





「お疲れ様ー!」


「おう!さんきゅー宮内!」


「ツナマヨ」


「、、、ありがとう」


野薔薇ちゃんがバッターボックスへ向かい
虎杖君と狗巻先輩と伏黒君がベンチに戻ってきたのでタオルと飲み物を渡した



「伏黒君、伏黒君」


「どうした」



ベンチに座った私の足に顎を乗せて大人しくしている伏黒君の式神を撫でながら
気になっていた事を聞いてみることに



「この子は名前とかあるの?」


「無いな、、、強いて言えば玉犬黒って呼んでる」


「黒君、、、」



私が勝手にそう呼びながら首元を撫でると
嬉しそうに尻尾を振って笑っているように見えて可愛い



「おっ!嬉しそうじゃん!」


「しゃけ」


「黒君って呼んでもいい?」


「あぁ、、、こいつ宮内に懐いてんな」



虎杖君と狗巻先輩から見ても黒君は喜んでるように見えたみたい
伏黒君はいつも戦う相棒?のそんな姿がちょっと複雑なのか
微妙そうな顔で黒君を見ている



「東北のマー君とは私のことよ」


「野薔薇ちゃん頑張れー!」


「東北のマー君はマー君だろ」


「、、、、」


「マー君投手だぞ」



バットを構えている野薔薇ちゃんが虎杖君と伏黒君にツッコまれてしまった
京都校の投手は、、、



「ちょっっっと待て!!!どう見てもピッチングマシーンだろうが!!」


「釘崎がキレた!!乱闘だぁ!!」



電源コードが繋がっているピッチングマシーンに手書きでメカ丸と書いてあり
野薔薇ちゃんがヘルメットとバットを投げた


虎杖君も狗巻先輩も止めに行ったのに
私は足の上に黒君がまだ顎を乗せていて動けなかった



「オラァ!やってやんよぉお!!」


「おっ出塁した」


「ヤケクソだな」



なんやかんやで野薔薇ちゃんが出塁し
2番の伏黒君も3番のパンダ先輩も打ち
真希さんが持ち上げるように打ち、ボールが空高く飛んだ



「よし、3点」


「「「「!!」」」」



ボールがもうすぐ見えなくなると思ったら
術式なのか箒で空を飛んでいた西宮先輩にキャッチされてしまった、、、



「うわあぁあせっこ!!」


「おかか!!」


「ひ、酷い!!」


「釘崎戻れー」



私が応援側に回されても京都校は人数不足なので
西宮先輩だけ術式の使用が許可されたらしい
せっかく真希さんがホームランを打てたと思ったのに、、、







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