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「夜蛾正道学長で〜す」



五条さんはこの人が来ていたのを知っていたのか
特に驚いた様子なく両手で指して紹介してくれた



「宮内マリンです、よろしくお願いします」


「あぁ。どうせ悟は時間通りに来ないからな、君がこの呪術高専で何をしたいのか聞こうと思って来たが、、、合格だ。春からここで学びなさい」


「まっ、反転術式が使える君が不合格なわけないんだけどね〜。色々と大変だけど頑張ろう。僕が君と恵の先生になるからね」


「、、、チッ」



五条さんがそう言うと、伏黒君が露骨に嫌そうな顔をした



「悟、寮を案内した後硝子の所へ連れてってやれ」


「はいは〜い」



五条さんと伏黒君と共に大きな和風の屋敷のような所にやってきた



「さっきの共有スペースから、こっち側が女子寮だから」



だから伏黒君は途中から付いてこなかったのかと納得しながら五条さんに着いていく



「今日からここが君の部屋だよ。荷物は今日中に施設から運ばれると思うし、必要な物は恵を荷物持ちにして買いに行けばいいから」


「こんなに広い部屋が頂けるんですか?」


「古いけどね〜」



案内された部屋はベッドや簡易的なキッチンが備わっていて


想像していた学生寮とは違っていた


窓の外には自然が広がっている



「まぁ形式上男女で寮が別れてるだけでいつでも行き来して大丈夫だよ」


「そ、そうなんですね」


「んじゃ、硝子のところに行くよ〜」


「はい」



硝子さんと言う人は私と同じく治す能力、反転術式が使える人らしい


ずっと自分だけ変だと思って生きてきたから


視える人が沢山いる事も嬉しいが


同じ事が出来る人が居るのは心強い





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