依依恋恋 | ナノ




加茂さんが解除前の式神に釣られてくれたおかげで隙が生まれた



「これは呪力喰うので単体でしか使えないんです。最近調伏したばかりなので」



満象



「!!」



満象の水で加茂さんを外に押し出すことができた


水を纏った分、こいつの帯電した翼はよく効く筈だ



「鵺」


「ツッー!!」



これくらいで終わらせられるとは思って居なかったが


想像よりも早く加茂さんに反撃される



「私は、負けるわけにはいかないのだ!!」



ドッ!!



「なっ」


「なんだこれは!!」



鵺が加茂さんの術式に捕らえられ再び近接戦になると思った時


突然デカい木のような物が建物を破壊し現れた



「!!狗巻先輩!?」


「逃 げ ろ」



狗巻先輩の呪言のおかげか加茂さんと共に攻撃をかわすことが出来た


だが狗巻先輩と一緒に居たはずの宮内の姿がない


攻撃をしてきた呪霊らしきモノが現れ、距離を取りつつ合流した狗巻先輩に声をかける



「狗巻先輩、宮内は、、、?」


「、、、おかか」


「 !! 」



これは狗巻先輩の否定の単語


高専内で帳が下りるのも見える



「、、、何故高専に呪霊がいる。"帳"も誰のものだ?」


「多分その呪霊と組んでる呪詛師のです」


「?何か知っているのか?」


「以前五条先生を襲った特級呪霊だと思います。風姿も報告と近い」


「ツナマヨ」


「そうですね、五条先生に連絡しましょう」


「ちょっ、、、と待て。君は彼が何を言っているのか分かるのか?」


「今そんなことどうでもいいでしょ。相手は領域を使うかもしれません。宮内の安否も気になる。距離をとって五条先生の所まで後退、、、っ」


「!!」


『動くな!』



物を理解しているのか俺のスマホを破壊された


攻撃の範囲と量、本体のスピードはまさに特級のそれだ


先輩達と特訓したとは言え戦闘慣れしていない宮内がこいつの攻撃を避けられるはずがないんだ


最悪の想像が脳を過ぎり心がざわつく





伏黒視点終




3


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