依依恋恋 | ナノ





高専内で戦闘の音が色んな所から聞こえるも


そちらに寄せられてしまっているのか


私達は2級呪霊どころか低級呪霊とも遭遇出来ずに居た



「おーい!!」


「!!」


「パンダ先輩!?」



少しボロボロになったパンダ先輩が何かを持って走ってきた


思わず治そうと私も駆け寄る



「大丈夫だぞマリン。俺人間じゃないし」


「や、やるだけやってみます!」



言われてみれば確かに


人以外はどうやって治すんだろうかと思いつつ


パンダ先輩の全身に呪力を流してみると


だいぶ呪力を消費していたようであっという間に吸い込まれて行き


そして綿が見えていたところや焦げていた所が治っていった



「マリンオマエ、、、凄いな」


「わ、私もビックリしてます、、、」


「高菜」



私とパンダ先輩が驚いていると、狗巻先輩が感心したように頭を撫でてくれる



「あ、そうだコレ京都校の奴の貰ってきたから誰かしらに電話かけて眠らせてみてくれ。俺は野薔薇の様子を見に行ってくる」


「しゃけ!」



パンダ先輩が持っていたのはスマホを持ったロボットの手


きっとあのロボットの人と戦って来たんだろう


野薔薇ちゃんとはぐれちゃったみたいだけど大丈夫かな



「ツナマヨ」


「あっ、そうですね」



パンダ先輩の走っていった方を見ていると


狗巻先輩が受け取った手にあるスマホを操作する


ロックがかかっていなかったのか


誰かかける人を決めたみたい


伏黒君の犬が尻尾を振りながら私の傍で座ったので頭を撫でて


一緒に狗巻先輩を見守る





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