依依恋恋 | ナノ



虎杖視点



先輩の予想通り東堂が現れた瞬間そいつの顔に膝を決めた


皆が二手に分かれて行ったのを確認して目の前の東堂を再び見ると


プッと血の混じった唾を吐いた



「いいスピードだ」



マジか?結構いいの入ったろ、、、



「お返しだ1年。死ぬ気で守れ」


「!!」



凄まじい殺気を感じ守りに入る



「どぉこぉおお?」



バゴォッ



「あ"っ、、、」



腕、、、あるよな?


ぶっ飛んだかと思った、、、


呪霊が割り込んでこなきゃヤバかったんじゃねぇか?



「!!」



気配を感じて前を向くと見えた靴底


理解した時にはもう遅くて


容赦なく頭を蹴られ、続けて殴られまくる


ガキの喧嘩とは違う本気のそれに怯み、抵抗できず力も抜ける



「終わりか、、、さて、どっちを追うかな」



負けねぇって約束したのに


このままじゃきっと治癒できる宮内が居る方を追われる


止めかけていた息を深く吸い、立ち上がる



「くっくっ、マジかオマエ」


「人の頭バカスカ殴りやがって、これ以上バカになったらどうすんだよ!」


「心配するな『男の子はバカな位が丁度いい』と高田ちゃんが言っていた」


「誰だよアイドル興味ねぇよ俺」


「じゃあ何でアイドルって分かんだよ知ってんじゃねーか」



手で血を拭きながら答えると的確にツッコまれ言葉に詰まる



「一年、名前は?」


「虎杖悠仁」


「そうか虎杖悠仁。オマエに一つ聞きたいことがある。どんな女が好みだ?」


「女の好み?なんで今そんなこと聞くんだよ」


「気にするなただの品定めだ」


「よくわかんねぇけど、、、」


「、、、」



品定めでそんな事聞くか?と思いつつ


反射的に脳裏に宮内が過ぎる


性欲と好きなタイプは直結してると思ってたけど


人を好きになるのに自分の好みは関係ねぇんだと教えてくれたのが宮内だ


でも今コイツには好きな子じゃなくて好きなタイプを聞かれてるしな



「、、、強いて言うなら、尻と身長のデカい女の子、、、かなぁ、、、ジェニファ・ローレンスとか」


「!!」






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