依依恋恋 | ナノ
狗巻先輩に手を繋がれたまま東京校の控室に行くと
五条先生が皆に虎杖君を匿ってた理由を話してくれた
そのまま五条先生は歌姫先生に話があるとかで行ってしまったので
皆で交流会開始まで話し合う事に
「あのぉ〜これは、、、」
虎杖君はだいぶご立腹な野薔薇ちゃんに
何処から用意したのか遺影の額縁のような物を持つように言われ
寂しそうに正座したまま野薔薇ちゃんを見つめている
「見方によってはとてもハードなイジメなのでは、、、」
「うるせぇしばらくそうしてろ」
いつも弱さを見せない野薔薇ちゃんだけど
やっぱり虎杖君が亡くなっていたと思っていた分
あの悪ノリの登場はショックだったらしい
可哀想だがあまり虎杖君のフォロー出来ないなと思ったが
もしかしてあれは五条先生の案だったのではと
楽しそうな五条先生が脳裏にチラつく
「まぁまぁ事情は説明されたろ。許してやれって」
「喋った!!」
「しゃけしゃけ」
「なんて?てか何でずっと宮内と手繋いでんの?」
ここに来るまでに気づいていただろうに
今更パンダ先輩と狗巻先輩を気にする虎杖君
「狗巻先輩は呪言師だ。言霊の増幅・強制の術式だからな、安全を考慮して語彙絞ってんだよ」
「『死ね』っつったら相手死ぬってこと?最強じゃん」
「?」
伏黒君はやっぱりパンダ先輩の説明をしないんだなって思いながら聞いていると
狗巻先輩に繋がれていた手を解かれ何故かその手で頭を撫でられる
「そんな便利なもんじゃないさ。実力差でケースバイケースだけどな、強い言葉を使えばデカい反動がくるし最悪自分に返ってくる。語彙絞るのは棘自身を守るためでもあんのさ」
「ふーん、、、で、先輩は何で喋れんの?」
「んなことより悠仁、屠坐魔返せよ。悟にかりたろ」
「!!!」
撫でられていた私をチラッと見た後パンダ先輩を見上げていた虎杖君だが
真希さんの言葉で次第に顔が青ざめていく
「五条先生ガ、、、持ってるヨ、、、、」
「、、、、、」
「チッ、あのバカ目隠し」
何か事情を知っているのか伏黒君が虎杖君を冷たい目で見ている
聞いたら後で教えてもらえるかな
「でどうするよ。団体戦形式はまぁ予想通りとして、メンバーが増えちまった。作戦変更か?時間ねぇぞ」
「おかか」
「そりゃ悠仁次第だろ何ができるんだ?」
「殴る、蹴る」
「そういうの間に合ってんだよなぁ、、、」
「コイツが"死んでる間"何してたかは知りませんが、東京校・京都校全員呪力なしで闘り合ったら、虎杖が勝ちます」
「、、、面白ぇ」
伏黒君が静かに、そして当然のように話すのを聞いて
真希さんが言葉通り面白そうに笑った
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