依依恋恋 | ナノ




「まったくこの子らは、、、。で、あの馬鹿は?」


「悟は遅刻だ」


「バカが時間通りに来るわけねーだろ」


「誰もバカが五条先生のこととは言ってませんよ」


「おまたー!!」


「チッ、五条悟」



伏黒君が冷静に先輩達に突っ込んでいると


突然背後からガラガラという音共に五条先生が現れた


音の正体は大きな箱を積んだ台車で、先生は楽しそうにそれを押して来る


、、、もしかしてあの箱に虎杖君が居るんじゃ



「やぁやぁ皆さんおそろいで!私出張で海外に行ってましてね!」


「急に語り始めたぞ」


「はいお土産。京都の皆にはとある部族のお守りを!歌姫のはないよ」


「いらねぇよ!!」



五条先生が京都校の人達に見慣れない形の人形のような物を渡すと


意外にも興味津々といった感じにそれを見つめている


先程の女性は歌姫さんと言うらしいが


五条先生の事が苦手そう、、、



「そして東京校の皆にはこちら!!」


「ハイテンションな大人って不気味ね」



台車ごとこちらを向いた五条先生を


冷たい目で見つめる野薔薇ちゃん



「故人の虎杖悠仁君でぇーっす!!」


「はい!!おっぱっぴー!!」



勢いよく開いた箱には案の定虎杖君が入っていて


そのテンション高い登場の瞬間


東京校側の空気が凍ったのを感じた


私も虎杖君が生きていると知らなければ


すぐに喜べずに固まってしまったかもしれない


空気を察してか虎杖君も気まずそうなのに


気にせず京都校の方にも台車を向ける五条先生


でも京都校の人達はまだお土産に夢中だった



「宿儺の器!?どういうことだ、、、」



また新たに聞こえた声の方を見ると


夜蛾学長と共に杖をついたおじいさんが驚いた表情でこちらを見ていた


「楽巌寺学長ー!いやー良かった良かった、びっくりして死んじゃったらどうしようかと心配しましたよ」


「糞餓鬼が」



五条先生が虎杖君を置いてそのおじいさんに話しかけに行った


どうやら京都校の学長さんだったらしいが


こちらも何だか空気が悪い、、、






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