依依恋恋 | ナノ





「来たぜ」



その言葉に皆で顔を上げると


高専の黒い制服を着た人達が階段を登ってやってきた


先日伏黒君に怪我をさせた東堂先輩も居る



「あらお出迎え?気色悪い」



綺麗な女の人が刺々しい言葉を吐いたので


中学時代の同級生を思い出して少し怖い



「乙骨居ねぇじゃん」


「あっ、今海外の任務中で戻れないらしくて、、、」


「、、、、」



東堂先輩が東京校の面々を見回した後


私を見ながら不機嫌そうに話しかけてきた


乙骨先輩が居ないのが不満らしい


ちょっと後退りしてしまうと私の前に狗巻先輩と野薔薇ちゃんが立ってくれる



「うるせぇ早く菓子折り出せコラ。八ツ橋くずきりそばぼうろ!」


「しゃけ」


「腹減ってんのか?」


「乙骨が居ないのはいいとしテ、一年3人はハンデが過ぎないカ?」


「ロボだロボがいる!!」


「ほ、ほんとだ、、、」



最初は鎧か何かを着てる人かと思ったが


完全にロボットな人?が話していて驚く



「術師に歳は関係ないよ。特に伏黒君、彼は禪院家の血筋だが宗家より余程できが良い」


「チッ」


「何か?」


「別に」


「それに、、、、君が宮内さんだね」


「っ!?、はい」


「あ"?」



制服が和風にアレンジされている人が近くにやってきた


咄嗟に野薔薇ちゃんの後ろに隠れると先輩相手だろうに威嚇してくれる



「怖がらせてすまないね。彼女は非呪術師の家系出身だが反転術式として有能な一年生だ」



伏黒君も近くに来てくれたからかフッと笑ってその先輩は元の場所に戻る


戻った先に居た京都校の人達の視線を感じて野薔薇ちゃんの背後から出れない、、、



「はーい内輪で喧嘩しない」



京都校の人達が登ってきた階段から巫女さんのような服装の女性がやってきた






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