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その日の夜



寝る支度をしていると私の部屋の窓にフクロウさんがやってきた



「、、、私に手紙?」



「ホー」



フクロウさんから手紙を受け取ると


うさぎ柄の封筒に



『マリン・アレリウェル様へ』
『レイン・エイムズ』



と綺麗な文字で書かれていた



封を切って中の手紙を開くと



今日魔法局まで来て頂いた事、感謝する。
自宅まで送らせた者から聞いたと思うが
俺はこの話を進めさせて頂きたい。
もちろん貴女が断りたければ断って構わない。
だがもし可能であれば来週会う機会を作って欲しい。



と封筒と同じうさぎ柄の便箋に書いてあった



今週はまだ始まったばかりなので
明日父に相談してから返事を書こうと思ったが
フクロウさんが私の指を軽く啄み始めたので
きっと返事を持たせるまで帰ってくれないのだろう



当たり障りのない挨拶と、こちらもお見合いの話を進めて頂きたい事、来週はレイン様の予定に合わせる旨を書いて



字が汚くないか、間違いは無いか確認してから



フクロウさんの方に差し出すと



満足げに一度鳴いてから受け取り飛び立って行った



レイン様に頂いたうさぎの封筒の可愛らしさが



数時間前お会いした時の印象とだいぶ違ってなんだか少し癒やされてしまった



女の私に気を遣ってくださったのかもしれない



明日から家庭教師の方に来て頂くので



今日は沢山寝ておこう



レイン様からのお手紙をそっと引き出しにしまって



私はベッドに入った






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