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「入れ」



レイン様がノックに答えると魔法局の方が入ってきた



「レイン様、オールバーグ様から伝達が、、、、」


「、、、そうか」



魔法局の方がレイン様の耳元で何か話すと
彼はティーカップをテーブルのソーサーに置いて立ち上がった



「、、、すまない、仕事が入ってしまった。局の者に自宅まで送らせるのでここで少し待っていて欲しい」


「は、はい、、、あの、本日はありがとうございました、、、」


「あぁ」



何も出来ないままお見合いが終わってしまった


魔法局の方と部屋を出るレイン様を立ち上がって見送り


ソファにそっと座り直す


ずっと無言で、視線が合ったのも最初に挨拶した時と
仕事が入ってしまったと言われた時だけだ


終始無表情で興味無さげだった


そもそも私のような何の取り柄も無い者が神覚者様と結婚なんて無理な話なのだ


せめて強い魔力や固有魔法があればあり得なくもなかったが


私はせいぜい植物の栄養バランスを調整して
植物の成長を少しだけ早めたり
咲いたお花を長持ちさせたりすることしか出来ない


こんな能力神覚者様どころか世間の役にも立たないのだ


少ししてやってきた方に連れられ
私は自宅へ向かった




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