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夜
昨日と同じくらいの時間帯にフクロウさんがレイン様からの手紙を持ってやってきた
昨日と同じうさぎ柄の封筒にうさぎ柄の便箋
綺麗な文字で
お見合いの話を進めることに同意した事への感謝
私の父から家庭教師をつけられた事を聞いたが大変じゃないか
来週お会いする日の日時と迎えに来る旨が
淡々と、でも私を気遣ってくださっているのがわかるように書かれていて
律儀で優しい方だと思った
今朝聞いた話だと父はレイン様に、マリンは箱入りで世間知らずだから家庭教師をつけた。とフクロウ便で伝えたらしい
きっと今後レイン様の前で何か私がやらかしても良いように、保険をかけたかったのだろう
来週お会いする事への許可は貰っているので
家庭教師の方が良い人で教わるのが嬉しい事
来週お会い出来るのが楽しみだと返事を書いて
ボーっとしていたフクロウさんに託すと
私の指を啄んだ後、また満足気に鳴いてから
入ってきたから飛び立って行った
まだ2日しか経っていないが
毎日のルーティンが出来た気がして楽しい
こんなに明日を楽しみだと思うのはいつぶりだろうか
魔力さえ強ければ、私もイーストン校に通えたかもしれない
今よりもっと明日が楽しみになるような日々を過したかもしれないと
悲しく、寂しくなる事を考えかけてやめた
今日出会った先生に言われた心強い言葉を思い出しながら
レイン様からの手紙を一通目と同じ引き出しにしまって
私はベッドで横になった
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