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「で、でもこんなこと本当にあるんだね、赤ちゃんの姿になっちゃうなんて、、、」
「ばぶっ」
「「「「えっ?」」」」
近くで赤ちゃんを見ようとマッシュ君に近づくと
マッシュ君の腕で嫌そうな顔をしていた赤ちゃんが
私に両腕を向けてきた
「ぶっ、、、」
私含め皆で驚くと、赤ちゃんが慌てて手を引っ込めた
「、、、マリンちゃんのがいいみたい、抱っこしてあげて」
「う、うん」
それを見ていたマッシュ君が私に赤ちゃんを抱かせる
最初少し抵抗しようとしていたが
私が落ちないように抱っこすると大人しくなった
そして赤ちゃん、もといレイン先輩は
小さくなってしまった手で私の制服にぎゅっと捕まった
「可愛い、、、」
私が背中を優しくポンポンしてあげると
赤ちゃんな身体には逆らえないのか
おしゃぶりを何度かもぐもぐすると、目をうとうとさせて瞑ってしまった
「先輩にとってガラガラより本能的にマリンちゃんのが良いんだね」
「そ、そうなのかな、、、?」
純粋に嬉しいのと正直母性が爆発しそうなのも相まって頬が緩んでしまう
「、、、なぁ、これっていつ戻るんだ?」
「えっ!?ど、どうなんだろう、、、」
ドット君が私の腕で眠るレイン先輩を見つめる
私も顔を覗くといつの間にか眉間のシワはなくなって
すやすやと寝息をたてて眠っていた
せめて抱っこしてる時には戻りませんように、、、
私は小さなレイン先輩の背中を撫でた
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