マリンという名前に反応してしまった



「あいつが前に好きだって言ってた店が、
たまたま今日の任務の帰りに寄った街にあったから、ただの土産ですよ」



めんどくさがりな彼が同期、
しかも異性に土産を買うなんて珍しい…




「…へー」


「へーって…じ、じゃあ俺はこの辺で…」


「ん、おやすみ〜マリンによろしくネ」


他の男と話しているときも、
自分の事を少しでも考えてくれたら良いな…

こんな考えをするほど
マリンに惚れているのか、と苦笑した



「?なんて言っとけば良いんすか?」


「んー…
今度相談したいことがあるって言っといてー」


「それなら自分で言えばいーじゃないっすか」


「まぁまぁ、そうめんどくさいとか言わずに」


「まだ言ってねーよι」


「じゃーねー」


「あっ!!…はぁ…めんどくせー」



背中に向かって呟かれた彼の言葉に再び苦笑しながら
自分の家に向かった

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