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部活後着替えて外に出ると月島君に声をかけられた



「ねぇ、」


「あ、月島君お疲れ様!」


「お疲れ」


「どうかした?」


「、、、、」



声をかけられたものの無言で見つめられるので
部活中の事もあり何かあったのか聞くと


視線をそらし複雑そうな顔をして黙ってしまう月島君



「、、、小テストの対策、できてる?」


「えっ?」


「っ、ごめん忘れて」


「ちょっと待って!」



予想外な事を聞かれたので聞き返すと
傷ついたような表情で立ち去ろうとするので
思わず腕を掴んで呼び止める



「、、、、」


「月島君に勉強教わってから、ちょっとやり方というか授業の聞き方とかコツが掴めた気がするよ!」


「、、、そう」


「うん!でもまだちょっとよくわかんないとこあるから、また時間ある時教えてくれると嬉しいな、、、?」



恐る恐る聞いてみると
何故か月島君は驚いた顔をして
でもすぐに優しく微笑まれる



「いいよ」


「えっ、いいの?」



初めて見る表情だったのもあって
驚いて聞き返すといつもの意地悪な顔をする月島君



「君から言ってきたんデショ」


「う、うん、よろしくね」


「うん」




その日私は初めて月島君と一緒に帰った


お互い少し方向が違うので途中までのはずだったけど


まだ陽が落ちきっていないとは言え遅いから


と、月島君は家まで送ってくれた


最初は何を話そうか悩んだけど


意外にも無言の時間は苦じゃなかったし


月島君もポツポツと私に質問をしたりしてくれて


楽しく帰ることが出来た




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