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「、、、、オマエら付き合ってんの?」
「えっ?」
私が視線の合った七海君に微笑んだら五条先輩がそんな事を言う
「俺のメアド登録しねぇし」
「いえっ、七海君とは入学して会ったばかりですし、五条先輩のアドレスは後で灰原君に送って貰おうと思いまして、、、」
「、、、あっそ」
「プッ」
「んだよ傑」
「いやぁ?悟も可愛いとこあるなって」
「、、、、っせぇな。飯行くぞ。奢ってやる」
「えっ!良いんですか!!!!!」
何やら先輩達にしかわからない話をしていると思ったら
ケータイを仕舞いながら歩き始めた五条先輩の言葉に
灰原君が目を輝かせる
灰原君は初対面から凄く明るい子だ
対して七海君は冷静沈着。って感じなので
この2人は凄くバランスが良い組み合わせだなぁ
「何が食いたい?」
「えっ?わ、私は何でも、、、灰原君と七海君は?」
「俺オマエに聞いたんだけど」
「あっ、、、ごめんなさい、、、」
先を歩き始めたと思った五条先輩が長い脚で私の前までやってきて
突然の事に頭が真っ白になる
食べたい物、食べたい物、、、
必死に皆が好きそうな無難な物を考えようとするけれど
皆出会って日が浅くて好みも苦手な物もわからない
先輩達なんて今初めて会ったし
特級だし五条先輩は御三家だし
余計な強い情報が邪魔をしてすぐに答えられず
目の前の五条先輩に溜め息をつかれてしまった
「はぁ、、、、」
「、、、前に私と硝子を連れて行ってくれたところは?あそこなら個室だしマナーとか気にせず食事が出来るだろう?」
「、、、そうするわ」
夏油先輩のおかげで気まずい空気が一瞬で終わってくれた
歩きながらお店に電話をしているのか
ケータイで誰かと話している五条先輩に皆でついて行く
「ありがとうございます夏油先輩」
「いえいえ。悟はあぁだけど根は優しいし面倒見は良いからあまり気にしないで、仲良くしてあげてね」
「うっ、、、頑張ります」
「五条先輩もかっこいいけど、夏油先輩もかっこいいよな!」
「、、、、」
「ハハッ」
灰原君が興奮気味に話て七海君が複雑そうに五条先輩を見ている
それを見て夏油先輩は笑っていて
皆のお兄さんみたいな人だと思った
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