1
「私達は任務であまり高専に居ないけど、困り事があればいつでも連絡してね」
「「ありがとうございます!」」
「ありがとうございます」
同級生の七海君と灰原君と2年生の先輩に挨拶しに来た
お互いに軽く自己紹介を終えてどうしようかと思っていたら
優しく微笑みながらメアドを交換してくれた夏油先輩
階級が特級なのに優しそうで安心した
というのも、私が入学前からこの2年の先輩達の噂は凄かった
あの五条家の五条悟先輩、その先輩同様特級の夏油先輩
他者に反転術式が使える家入先輩
3人が3人共呪術界に重宝される存在であり
それがまだ全員高校生なのだから
何かある度、いや無くても呪術界ではよく話題になってた
家入先輩は治療の任務で今日は居ないみたいだけど
さっきから夏油先輩の隣で無言の五条先輩に
私達3人はどう反応したら良いかわからない
サングラスをしていて目元が見えなくて
ちょっと開いた口だけじゃ表情が読み取れない
「あの!五条先輩のメアドは聞いちゃダメですか!」
「、、、、は?」
勇気を出してくれた灰原君が声をかけると
まるで今やっと存在を認識したかのように
灰原君の方を見る五条先輩
「悟ぅ、1年生を怖がらせてはいけないよ。それとも緊張でもしてるのかい?」
「、、、、してねーよ。勝手に登録しろ」
そう言ってぶっきらぼうにケータイの画面を向ける五条先輩
よっしゃ!と言いながら灰原君がその画面に載っているアドレスを
自分のケータイに打ち込んでる
後で灰原君に送って貰えば良いか、、、、
七海君も同じように考えたのかチラリと私を見たので目が合った
[ 73/77 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]