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「っ!?、、、ど、どうしたの?」



目的のビルに入ってエスカレーターに乗ると


後ろから虎杖君に抱きしめられてしまった


お腹の辺りに回された腕にキュッと力が入り


私が一段上に居るから振り返るといつもと違って下から見上げられていて


何だかドキドキする



「、、、ごめん、釘崎に嫉妬してた」


「えっ?」


「、、、宮内に似合う可愛い服見つけるのも、好きそうな食べ物見つけるのも釘崎上手いし、その、、、俺より一緒にいる時間多い気がして、、、」



女の子である野薔薇ちゃんにも嫉妬してくれるなんて


こんなに愛されてしまっていいんだろうか


何て返したら良いか迷っているうちに


エスカレーターが終わって身長差もいつも通りに戻る



「ごめんっ!引いたよな?遅いかもだけど気にしないで!!」


「かっ」


「か?」


「可愛いなって思っちゃいました!!」


「何で敬語!?」



凄く申し訳無さそうに手を繋いで話す虎杖君にきゅんとしてしまい


思わず前のめりで話してしまう



「虎杖君、嫉妬とかしないかなって思ってたし、、、」


「正直言うと真希さんとか伏黒にも嫉妬してたし、この前宮内がパンダ先輩でモフモフしてた時はマジおかしくなるかと思った」


「あ、ごめんね、、、」



先日うつ伏せで寝ていたパンダ先輩の背中に乗った事を思い出し


一応パンダ先輩もオス?だし良くなかったなと反省する



「んー、宮内の無邪気なとこ可愛くて好きだからあんま束縛とかしたくない、けど!俺にももっと甘えたりして下さい!」


「ふふ、はい!悠仁君!」



途中からふざけたように言う虎杖君に


手は繋いだまま、もっと近くに寄って名前を呼んでみると


すぐに顔を赤くして口元をモニョモニョとさせる虎杖君



「あーもう!まじで好き!」


「悠仁君は名前呼んでくれないの?」


「っ、マリン!大好きです!!」


「私も悠仁君が大好きです!」



奇跡的に周りに人が居ないのを確認してそっとキスをしてくれる虎杖君


きっと野薔薇ちゃん達が居たらこんなやりとり、怒られてただろうなぁって思うけど


虎杖君の、悠仁君の意外な一面を知られて


2人の関係がもっと近くなれた気がする


初めての彼氏が悠仁で良かったなって改めて思いました





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