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「伏黒君の匂いがするね」
「、、、俺の部屋だからな」『、、、臭いか?』
「ベッドも!なんか伏黒君に抱きしめられてるみたい!」
「、、、、、」
勝手に寝転ぶなと怒りながらどんな事を考えてくれるのか
好奇心に負けてベッドへダイブすると
突然伏黒君の声も、脳内の言葉も聞こえなくなってしまった
「、、、伏黒君?」
「お前男の部屋でベッドに転がるって、、、誘ってんのか?」
「えっ?」
うつ伏せに寝転んでいた身体を反転させると
伏黒君が覆いかぶさってきた
しかもこのタイミングで治ってしまったのか
副音声は全く聞こえない
「俺こう見えて我慢してたんだけど」
「あっ、あの、ごめんなさっ!?」
伏黒君の片手が私の太ももに触れて来て
その感触と熱い体温に驚き身体が跳ねる
「可愛いな、オマエ」
「あの、、、伏黒君、、、?」
「俺の気も知らねぇで部屋に着いてきたのが悪かったな」
そう言って顔を近づけた伏黒君に唇を奪われ
そのままハジメテも奪われてしまい
動揺と快楽で半べその私に
「付き合わねぇと殺す」
と言ってきた伏黒君の言葉は
ギャップのあった副音声よりも刺激的で
呪言を受けた気分だった
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