3




「伏黒君の匂いがするね」


「、、、俺の部屋だからな」『、、、臭いか?』


「ベッドも!なんか伏黒君に抱きしめられてるみたい!」


「、、、、、」



勝手に寝転ぶなと怒りながらどんな事を考えてくれるのか


好奇心に負けてベッドへダイブすると


突然伏黒君の声も、脳内の言葉も聞こえなくなってしまった



「、、、伏黒君?」


「お前男の部屋でベッドに転がるって、、、誘ってんのか?」


「えっ?」



うつ伏せに寝転んでいた身体を反転させると


伏黒君が覆いかぶさってきた


しかもこのタイミングで治ってしまったのか


副音声は全く聞こえない



「俺こう見えて我慢してたんだけど」


「あっ、あの、ごめんなさっ!?」



伏黒君の片手が私の太ももに触れて来て


その感触と熱い体温に驚き身体が跳ねる



「可愛いな、オマエ」


「あの、、、伏黒君、、、?」


「俺の気も知らねぇで部屋に着いてきたのが悪かったな」



そう言って顔を近づけた伏黒君に唇を奪われ


そのままハジメテも奪われてしまい


動揺と快楽で半べその私に



「付き合わねぇと殺す」



と言ってきた伏黒君の言葉は


ギャップのあった副音声よりも刺激的で


呪言を受けた気分だった





[ 62/77 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -