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「お!宮内ー!チャーハン作ったけど食べる?」


「え!食べたい!!」




早めに任務が終わって解散し各々寄るとこ寄って



俺も映画が見終わって帰って夕飯を作ってから



自販機に飲み物を買いに行けば



風呂上がりに涼んでたっぽい宮内に会ったから声をかけてみると



嬉しそうに駆け寄ってきてなんだか俺まで嬉しくなる




「虎杖君のご飯久しぶりだー!」


「あーでもチャーハンと軽いおかずしかねえや」


「え!それ私食べて大丈夫?虎杖君足りなくなっちゃわない?」


「多めに作ったからだいじょーぶっ、おっ!伏黒ーチャーハン食べる?」


「いや、飯食ってきた、、、てか宮内こっち男子寮、、、」


「虎杖飯食べに来ました!」


「、、、あっそ」




宮内と話ながら俺の部屋に向かうと


伏黒が丁度部屋に入るところだった


無言で伏黒に自室の扉を閉められ


宮内と顔を見合わせて笑ってから俺の部屋に入る



「おじゃましまーす」


「ほーい」


「チャーハンの良い匂い!」


「軽くあっため直すから座って待ってて!」


「はーい!」



宮内が俺の部屋で俺の作ったモンを食べるのはよくあることで


何を作っても美味しそうに食べてくれる宮内を見たくて声かけてるってのもあるけど


任務とか授業以外でも宮内との時間を過ごしたくて


少しズルしてる自覚はあるし


こうも無防備に男の部屋に1人で上がり込まれると


男として意識されてないんかなとか考えてしまうが


伏黒や釘崎、先輩達よりも俺に一番懐いてくれてる気がするし


俺がこの距離感に癒やされてるのも確かで


今更距離を置きたくないし置かれたくもなくて


これからも俺は自分の手料理と純粋な宮内を利用し続けると思う




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