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「伏黒君!伏黒君も今帰り?」



任務から高専に戻って報告書類も出し終わって寮に帰る途中


背後から軽い足音と共に聞こえた声に振り返る



「あぁ、、、宮内も?」


「うん!お疲れ様!」



ふんわり笑う顔を見ていたいのに


これ以上見つめると顔に熱が集まりそうで


そっと視線をそらす



「今日ね、日下部さんって人と一緒だったんだけど見た目がドラマの刑事みたいでね」



宮内の話を聞きながら楽しそうなその声に


つられるように俺より低い位置にある宮内を見ると


真っ直ぐ前を向いたままだが声通り楽しそうな表情で


可愛いなと思ってしまう



「、、、伏黒君?」


「っ!悪い!」



宮内の声にハッとすると


気づかないうちに立ち止まって宮内の長い髪に触れていた



「う、ううん、何か付いてたかな?」


「いや、、、、」


「??」



適当にはぐらかせばいいものの


正直に口が否定してしまっていたので


もうどうにでもなれと口を開く



「、、、綺麗だと思って」


「えっ?」



気持ち悪がられると思ったが


みるみるうちに顔を赤くする宮内を見て


俺の顔も熱くなるのがわかった





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