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珍しく高専に居るんだなと思った先生は



目元が隠れていて起きているか寝ているのかわからないけど



何故か寮の共同スペースに腰掛けていた



先生なら私が近くにいる事に気づいていそうだけど



何故か黙ったままで



やっぱり寝ているのかな?



何だか雰囲気がいつもの先生では無い



「、、、先生?」


「んー?」


「何か、さみしい事とかありましたか?」


「っ!!」



声をかけてみたら起きていたようで



雰囲気で何となく感じた事を聞いてみたら



先生はハッとしたように口を開いて固まってしまった



目元が隠れているからはっきり表情はわからないけど



少ししていつもみたいに口角を上げて先生が立ち上がった



「、、、そうかも」


「わっ」


「だから僕に元気をわけて」



近寄ってきたと思ったら背の高い先生に正面から抱きしめられてしまった



最強な先生の苦しみはきっと私には想像もできないし



一緒に背負う事すら私には出来ないから



せめてこれくらいはと拾い背中に手を回すと



先生の腕に力が入った



「、、、ごめんマリン、もう少しこうさせて?」



「、、、はい」




珍しく弱々しい先生の声に逆らうことなんか出来なくて



この日から先生に会うとハグをされる習慣が出来た





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