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「宮内せーんぱいっ」
「わっ五条君!びっくりした!」
椅子に座って雑誌を読んでいた宮内先輩を
後ろから抱きしめると驚いた顔で俺を見上げてくる
「簡単に背後取られちゃダメですよ〜」
「ううーん、五条君には誰でも取られちゃうと思うけどな」
「じゃあ俺以外にこうさせないで下さい」
「気をつけます!」
「宮内先輩、、、」
「ふふ、五条君は甘えん坊だね」
宮内先輩の首元にすり寄ると
擽ったそうにしながらも俺の頭を撫でてくれる
この小さな手が俺には温かくて愛おしい
「マリンせんぱーい」
「あ、硝子ちゃん、夏油君も」
「こんにちは宮内先輩、うちの悟がすいません」
「、、、、」
「全然、可愛いからいいんだよ〜」
宮内先輩と2人きりだったのに
硝子と傑がやってきた
「マリン先輩、夜蛾先生が呼んでたよ」
「ほんと!なんだろう、、、ありがとう行ってくるね!」
「あっ」
「ごめんね五条君、またお話しようね」
「、、、はい」
宮内先輩が俺の両手を優しく握ってすぐ離れていく
宮内先輩が見えなくなってから俺の背後でニヤけている同級生2人に振り返る
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