2
天元様からの任務も終わってしばらく1人の任務が続き
久しぶりに高専に戻ってくると
こちらに走ってくる足音が聞こえてきた
「ごじょーーーせんぱーうぐっ」
「うるせぇ!毎度毎度!ちったぁ強くなってから来い!」
珍しくぽかんとしたマリンはすぐ笑顔になる
「わかりました!!私強くなります!!」
「いつ死ぬかわかんねーなんて言ってるうちは、後輩とも思ってやんねーかんな!」
「はい!」
「おら、さっさと任務でもなんでも行ってこい」
「はーい!」
シッシッと手を振っても嬉しそうに笑って走って行く姿に
思わず口角が上がる
「、、、マリンは真っ直ぐで可愛いね」
「うわっ、いつからいたんだよ」
いつの間にか背後にいた傑に驚く
「マリンがポカンとする前かな」
「んだよ、、、つーかお前、やっぱあんま寝てないだろ」
「はは、ただの夏バテだって。それよりマリンの心配をしてやって。珍しく悟に優しくされて頑張ってしまうだろうから」
「けっ!誰がするか。それに優しくしたつもりもねーよ」
「そうかな?少なくとも強くなって来いなんて、私には遠回しに"死ぬなよ"って言ってるように聞こえたけど」
「傑は考え過ぎなんだよ」
「、、、そうか」
傑が妙に何か考え込む表情をしたから
俺も何も言えなくなった
[ 20/77 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]