「お〜やっぱここに居たかほんわかップル」


「真希の勘は当たるな〜」



棘君と花壇に水やりをしていたら
真希ちゃんとパンダ君がやって来た



「後で恵達が帰ってきたらまた徹底的にしごくからグラウンド集合な」


「シャケ」


「わかった。お水あげ終わったら先着替えて向かうね」


「にしてもお前らほんと呪術師、というか高校生らしくないくらい純粋な付き合いしてるよな〜」


「、、、おかか〜」


「真希が変態なだけだろ」


「あ?んだとパンダ殺すぞ」


「怖い怖い、さっ、2人のお邪魔しないように撤収するぞ〜」


「うっせぇ、言われなくてもお前はあっちでシバく、黒い部分の毛全部むしってやる」


「キャー、真希のヘンターイ」


「殺す!」


「ははは、、、」



走るパンダ君を鬼の形相で追いかけて行く真希ちゃん
相変わらず仲良いし、良い意味で呪術師っぽくないのはここの皆同じな気がする。


それに



、、、ジジッ



真希ちゃんの言う“純粋”がどこからどこまでの事かわからないけど
皆の前での棘君と、2人の時の棘君は少し雰囲気が違う



「、、、マリン」



普段おにぎりの具しか発さないのに
優しい声で名前を呼ばれて隣を見ると、
聞こえていた音通り、棘君がチャックを下ろして口元を覗かせていた



「棘君、、、」


「ツナマヨ」



そっと私の腰と頭の後ろに手を添えてキスをされる




皆が居る時は優しくてお茶目な棘君だけど
2人きりの時は甘さが増す事を他の人は知らない




棘君が口元のチャックを下ろす音が聞こえる度
私がドキドキしている事は、きっと棘君も知らない




[ 9/77 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -