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「あー!!!爆豪が宮内の手触ってるー!!!」


「まじか!!!!」



何も言えずにいると峰田君と瀬呂君の声が聞こえて思わず手を離してしまった



「いーなー俺もえろかわナースコスチュームの宮内に手握られてぇ!!」


「握っとらんわぁ!!!!!」


「おい!爆豪がキレたぞ!!」


「おおおい爆豪!やたら滅多に個性使っちゃいけねーんだぞ!!」


「知るかああああ!逃げんなブドウ頭!!!」



爆発音と共に峰田君を追いかける爆豪君と


峰田君と共に走って逃げる瀬呂君に唖然としていると


私の元にお茶子ちゃんと梅雨ちゃんがやってきた



「爆豪君ってマリンちゃんにだけあだ名付けんよね、、、」


「私は不器用な爆豪ちゃんを応援するわ」


「えっ?な、何も思い付かないとかじゃないかな、、、」


「、、、こりゃ爆豪君も苦労しそうやね」


「ケロ」


「おい宮内!!」


「はっ、はい!」



お茶子ちゃんと梅雨ちゃんの言葉に疑問符を浮かべていると


峰田君と瀬呂君を追うのをやめたらしい爆豪君が戻ってきて


その声量にまた驚いて肩を揺らしてしまう



「、、、、治療助かった」


「あ、うん、あれくらいいつでも言ってね」


「おう」



律儀に私に治療のお礼をして男子更衣室に向かう爆豪君


普段から思うが言動や制服の着方が不良っぽいのに


マナーとか知識があるなと思う面が多くて意外だ


きっとそういうギャップのある人が人気ヒーローになるんだろうなと彼の背中を見つめていると


にっこにこのお茶子ちゃんと梅雨ちゃんが私の両腕に各々腕を回す



「さっ、更衣室で女子トークしよ!」


「他の皆の話も聞きたいし、良い機会ね」


「えっ、えっ?」



戸惑う私なんかお構いなしに二人に連れられるように更衣室に行く


その後女子更衣室では皆どんな男の子が好きかとか


クラスにタイプの子は居るかで盛り上がっていた


平和な学校っぽい高校生っぽい感じの時間だった





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